この記事でわかること
- ANAとJALのマイル、基本的な違いは何か
- 飛行機に乗らずに貯める「陸マイラー」視点での比較
- 「ANAがおすすめ」と言われる具体的な理由
- それでもどちらが正解とは言えない理由
- わたしがANAを選んだ決め手
① まず大前提:どちらか1つに絞る理由
「ANAとJAL、両方貯めればいいのでは?」と最初に思いました。でも調べてみると、それはあまり得策ではないとわかりました。
ANAマイルとJALマイルは別々のプログラムで管理されており、2つのマイルを合算して使うことはできません。特典航空券を取るには、1つのマイルプログラムの中で必要マイル数を揃える必要があります。
両方に少しずつ分散させてしまうと、どちらも特典航空券に必要なマイル数に届かない——という状況になりやすいです。最初から1つに絞って集中させるのが基本戦略です。
「どっちも貯めておけばどっちでも使えて便利」ではなく、「どっちも中途半端で使えない」になるのがマイルの落とし穴でした。1つに集中させることが大事、というのが最初の学びです。
② ANAとJALの基本比較
まずは2つのプログラムの基本的な違いを整理しました。
| 項目 | ANA(全日本空輸) | JAL(日本航空) |
|---|---|---|
| 加盟アライアンス | スターアライアンス (ルフトハンザ・シンガポール航空・タイ航空など) |
ワンワールド (ブリティッシュエアウェイズ・キャセイパシフィックなど) |
| マイルの有効期限 | 積算月から36か月後の月末 | 積算した年度の翌々年度末 (最短約2年〜最長約3年11か月) |
| カード継続ボーナス | あり(毎年カード更新時にマイル付与) | なし(一般カード・CLUB-Aカードは継続ボーナスなし) |
| 国内線の就航都市数 | 国内主要・地方路線を幅広くカバー | 国内主要・地方路線を幅広くカバー |
| 国際線(アジア方面) | 東南アジア・東アジアの主要都市を幅広くカバー | 東南アジア・東アジアにも就航するが路線数はやや少なめ |
| 特典航空券の必要マイル数 | 路線・シーズンによって異なる | 路線・シーズンによって異なる |
※ 情報は2026年4月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
アライアンスとは航空会社の連合グループのことです。同じアライアンスに加盟している航空会社同士では、マイルを使って互いの便の特典航空券を予約できます。たとえばANAマイルを使って、スターアライアンス加盟のシンガポール航空の特典航空券を取ることができます。
③ 陸マイラー視点での比較(ここが本題)
飛行機にあまり乗らず、日常の買い物やポイントサイトでマイルを貯める「陸マイラー」視点で比較すると、ANAが有利と言われる理由が3つあります。
理由1:ポイントサイトからの交換ルート(ただし2026年以降は状況が変わっています)
陸マイラーにとって重要なのが、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに変える「交換ルート」です。ここは2026年に大きな変化があったので、現状を正確に整理します。(さらに詳しくは交換ルートについての記事をご覧ください)
| ANA(新規参入者向け) | JAL | |
|---|---|---|
| 主な交換ルート | Vポイントルート(約60%) ANAカード(三井住友VISA/Master)経由でネット完結 |
モッピー「ドリームキャンペーン」(最大80%) 条件達成時のみ。通常は50% |
| 高レートの安定性 | Vポイントルートは常時利用可能・安定 | 2017年から約8年間ほぼ途切れず継続中 ただし予告なく終了する可能性あり |
かつてANA陸マイラーの定番だった「JQみずほルート」(交換レート70%・ネット完結)は、必須カードの新規申込が2026年1月21日をもって終了。今から始める方はこのルートを使えません。
なお代替として同レート70%の「ニモカルート」がありますが、こちらは九州・函館の専用端末での交換が必要なため、多くの方には現実的ではありません。新規参入者のメインルートはVポイントルート(60%)になります。今から始める場合は最新情報を確認した上で判断することをおすすめします。
理由2:ANAカードには飛行機に乗らなくても「継続ボーナス」がある
ANAカードはカードを更新するたびに、フライト実績に関係なくボーナスマイルが毎年もらえます。一般カードで1,000マイル、ゴールドカードで2,000マイルが継続ボーナスとして積み上がります。
一方、JALカードには一般カードおよびCLUB-Aカードに継続ボーナスの制度がありません。飛行機に乗らずにマイルを貯める陸マイラーにとっては、持っているだけで毎年マイルが積み上がるANAカードのほうが有利と言えます。
理由3:スターアライアンスで提携航空会社の選択肢が多い
ANAが加盟するスターアライアンスは世界最大規模の航空連合で、加盟航空会社数が多いのが特徴です。シンガポール航空・タイ航空・ルフトハンザ・ユナイテッド航空なども含まれるため、ANAマイルを使って乗れる路線の選択肢が広くなります。
JALが加盟するワンワールドもブリティッシュエアウェイズ・キャセイパシフィックなど有力航空会社が加盟していますが、アジア方面の路線数という観点ではスターアライアンスのほうが選択肢が広い傾向があります。
④ ANAとJAL、それぞれの主な貯め方
どちらを選ぶにしても、具体的にどうやって貯めるのかをイメージしておくと選びやすくなります。
ANAマイルの主な貯め方
- ANAカードでの日常払い:100〜200円につき1マイル。ゴールドカードなら還元率1%
- ANAカードの入会・継続ボーナス:ゴールドカードで毎年2,000マイル
- ポイントサイト経由:Vポイントルートで約60%(ネット完結・安定)※ニモカルート70%もあるが九州・函館の端末操作が必要
- ANAフライトボーナス:ANA便搭乗でフライトマイル+25%〜(ゴールドカード)
- ANA Pay経由払い:ANAカードでチャージ+ANA Pay払いで実質1.1%還元
- 楽天ポイントからの交換:2ポイント→1マイル(通常ポイントのみ)
JALマイルの主な貯め方
- JALカードでの日常払い:100円につき1マイル(プレミアム登録時)
- モッピー「ドリームキャンペーン」:条件達成時に最大80%レートでJALマイルへ交換
- JALフライトボーナス:JAL便搭乗でフライトマイル+25%〜(CLUB-Aゴールド)
- JALショッピングマイル:JALカードで特約店払いで通常の2倍マイル
- 楽天ポイントからの交換:2ポイント→1マイル(ANAと同条件・通常ポイントのみ)
⑤ どんな人にそれぞれおすすめ?
- シンガポール・バンコク・LAなどANAの直行便がある路線に行きたい
- スターアライアンス加盟の航空会社(シンガポール航空など)も活用したい
- 飛行機にあまり乗らず、カード継続ボーナスを毎年積み上げたい
- ポイントサイトは複数活用して安定的に貯めたい
- ANA便のサービスが好み
- ロンドン・フィンランドなどワンワールドが強い路線に行きたい
- モッピーをメインに活用していてキャンペーンを使いこなせる
- JAL便のサービス・特典が好み
- 国内線中心でJALの路線が便利な地域に住んでいる
- ポイントサイトはモッピー1本に絞って管理したい
「ANAがおすすめ」と言われてきた理由のひとつだったポイントサイトのルート優位性は、2026年以降は状況が変わっています。今から始める場合は単純に「ANAが安定しているから」とは言い切れなくなってきました。行きたい路線・使いたいポイントサイト・生活スタイルで決めるのが正直なところです。
⑥ 「どちらでも大差ない」という意見もある
ここまでANAが有利な点を紹介しましたが、正直に書いておくと「ANAとJAL、どちらでも貯めやすさに大きな差はない」という意見もよく見かけます。
- 普段よく使う路線がJALのほうが便利・就航数が多い
- ワンワールド加盟のブリティッシュエアウェイズやキャセイパシフィックを使いたい
- モッピーをよく使っていてキャンペーンを逃さず活用できる
- JALのサービス・機内食・マイレージモールのほうが好み
結局のところ、どちらが絶対に正解とは言えません。行きたい路線・利用頻度・生活スタイルによって最適解は変わります。この記事では「なぜANAが選ばれやすいか」を整理しましたが、最終的には自分の使い方に合うほうを選ぶのが一番です。
⑦ わたしがANAを選んだ理由
上の比較を踏まえて、わたし自身がANAを選んだ決め手をまとめます。
✏️ まとめ
- ANAとJALのマイルは合算できないため、最初から1つに絞って集中させるのが基本
- 陸マイラー視点では、ポイントサイトの安定した交換ルート・カード継続ボーナス・スターアライアンスの提携網という点でANAが選ばれやすい
- ただし「どちらが絶対に正解」ではなく、行きたい路線・生活スタイルで決めるのが一番
- わたしはシンガポール・LAへの直行便・スターアライアンスの選択肢・安定したポイント交換ルートを重視してANAを選択
- どちらを選んだとしても、まず決めて動き始めることが大事。考えすぎて止まるのが一番もったいない
次の記事は、ANAカードの選び方についてです!わたしが選んだ基準を詳しく書いています。
まいろ
※この記事の情報は2026年4月時点のものです。各航空会社のマイレージプログラムの内容・カードの特典は変更される場合があります。最新情報はANAマイレージクラブ公式サイトおよびJALマイレージバンク公式サイトでご確認ください。

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